小学校と中学校って道徳の授業ってありますよね。
僕、なぜか小学校の時も、中学校の時も道徳の授業が好きだったんです。
でも、国語の授業はあんまり好きじゃなかった・・・
なんでですかね?
それは道徳の授業がどんなことでも感じてよかったからです。
「これについてどう思う?」
「はい、ようたくん」
「あ~そうだね~。そんな考え方もあるよね~。それいいね~。◯(笑)」
みたいな感じです。
逆に国語は
”本文中の「これ」とは何ですか?20文字以内で答えなさい”
んー、これかな!
はい!笘刀i怒)
なんで、自分が感じた事を書いて間違いになるんだ~!
ってよく怒っていました。
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目次
道徳教育はとっても大切
道徳教育がやっぱり学校教育には求められているんです。
文部科学省のホームページにもハッキリと載っております。
とても大切だから”道徳科”というのが平成30年度からは小学校に平成31年度からは中学校で始まります。
⇒文部科学省小学校学習指導要領解説特別の教科 道徳編はこちら
この”道徳科”というのは、一つの成績が付く国語や数学と同じような教科として”格上げ”されるってことなんです。
もちろん評価もつきますが、元々数値化できない道徳なので文章による評価のようですね。
そんな格上げされるほど大切に考えられてきている道徳教育ってなぜ必要なのでしょうか?
そもそも、道徳教育って人が生きる上で大切な心の教育ですよね。
人の気持ちが解らなかったり、善悪の判断がなかったり・・・
そんな人がいたとしたら、その人も困るだろうし、周りの人々も困ってしまう。
人と社会で共存する為には、人としての人格が無ければみ~んな困っちゃうんですよね。
大きく見ると、国は何でできているのか?
もちろん人ですよね。
そんな人々の徳が高くなければ、住みやすい国ではないだろうし、そもそもみんな幸せに豊かに暮らせないんです。
だから、この道徳教育ってそもそもとっても大切なんです。
www.town.tokigawa.lg.jpより出典
それが、ここ最近はグローバル社会とか情報化社会とかって言われてきて、高い知識や技術がある人が偉い!とか
小学生でもSNSやパソコン、携帯もバシバシ使って、まだモラルや世の中の事を知らないから、犯罪に巻き込まれたり、
LINEやメールでいじめ問題に発展したり・・・
そんな最新技術が先走ってそれを使う方の教育がついていってない。
そもそものモラルやルール、他者を思いやる気持ちなどがこれまで以上に育まれていないと、どうもこれからの世の中、
大変になっちゃうのでは?!
という状況にあるので、やっぱり道徳教育の重要さが言われているんです。
道徳教育×音楽教育=感受性向上からのモラル向上
で、僕は音楽の先生なので、この道徳教育と音楽って融合されんの?
ということはやっぱり考えることなんですね。
もちろん、学校って常に道徳教育があるべき場所ではあるので、やっぱりどんな時も生徒の心の教育、成長については考えます。
じゃあ音楽授業で具体的にどんな道徳教育ができるのかお話しますね。
例えば鑑賞の授業では、ピアニストの辻井伸行さんの映像を見せたりしてみます。
彼は盲目のピアニストで楽譜も鍵盤ももちろん見えないんです。
youtubeより出典
授業では、ある生徒に
“ちょっと辻井さんの世界を体感して見よう!”
じゃあ、目を閉じて教室の入り口から自分の席まで移動してごらん!
みんなは見ててね~。
なんて言うと、楽しそうに手を使ったり友達のヒントを耳で聞いたりしながら、不安そうに席を探すんです。
席に着いたら、みんな拍手をしてくれるんですが、僕がいじわるして、鉛筆を床に落としてしまいます。
「ごめん、ちょっと鉛筆が落ちちゃった、拾ってくれる?」
っていうと、音がした方を一生懸命に探します。
次第にその生徒は辻井さんの世界が解ってくるんです。
”目が見えない代わりに、耳や手の感覚が研ぎ澄まされる。”
そんなタイミングに、生徒みんなには目を閉じてもらい、辻井さんが演奏するピアノの動画を見て(聴いて)もらいます。
そうすると、辻井さんが感じている音楽の世界が見えるような気がして、なんとも言えない音楽鑑賞になるんです。
音の一つ一つがとっても純粋で、美しい。真っ白に美しいような音色なんです。
まるで子供が音で遊んでいるような無邪気な音遊びのような演奏なんです。
これって、生徒が他者の立場を感じ取り、自分自身の事として自問自答しているからこその感覚ですよね。
どのように感じてもその人の自由。
でも、大切な思いやりの気持ちがまるで自分自身のこととして体感するからこそ、自然に優しさが育まれるんです。
合唱教材からの道徳教育
合唱って一人では出来ないですよね。
みんなお互いが認め合い尊重し合い、言葉を超えた感情の共有で共に歌うのが合唱なんです。
簡単に言うと
”あの子の歌い方っていいなぁ~”
”なんか僕もああ歌いたいなぁ”
”そう歌ってくれたら、僕はこうやって歌って会話したいな”
”ここの旋律っていいよね!いいよねって思っている分かり合える仲間と一緒に歌えて最高に楽しい!”
こんな素敵な音楽の会話が”アンサンブル”なんです。
合唱だけではなくて吹奏楽もオーケストラも全部アンサンブルです。
授業では一番手軽に体験が出来る合唱がアンサンブルとして体験しやすいものです。
そんな合唱って本能からの理屈なんかいらない、他者への思いやりが育まれるんです。
でも、授業でそこまでの感動体験を生徒に体験させるには、やっぱり先生の授業力が高くないと出来ないですね。
それには、まずは音楽の先生がアンサンブルの素晴らしさや音楽の素晴らしさについて思いっきり生徒に熱弁できるくらい
好きでなければ授業での感動はないです。
でも、きっとどんな音楽の先生でも音楽は大好きだろうから大丈夫ですよね!
合唱って、歌詞やハーモニーフレーズで演奏がグワッと変化するとやっぱりとても強いパワーがありますよ。
感動です!
まとめ
音楽ってそもそも心が揺さぶられるものです。本能ですよね。
それを感受性っていいます。
感受性を高めるには、周りの人達が音楽を聴いてどう感じてるのか?ってことを知ったり経験することでも高められます。
そんな経験から音楽が好きになって、感じることが日常的なことになっていくんです。
道徳だってそう。
僕はこう感じたけど、◯◯さんはこう感じた。
へ~そんな風に感じているんだ!
大人だな~~
とか。
そんないろんな人の感受した事を知ることが道徳教育のキモだと僕は考えています。
絶対に押し付けの教え方はダメ!
いろんな考えや気持ちを引き出すのが道徳教育ですね。
音楽×道徳=感受性からのモラル向上
とっても大切ですよね!
ありがとうございました。
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