僕は学校のクラスや部活など、新しい子供達と新しいグループで活動する始めに、必ず行っていることがあります。
それはどんなことか?
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目次
言葉の力が人を動かす!新クラスではこうする。
状況としては新高校1年生!を想定して
入学式から1週間目のある日のホームルーム時間。
生徒はみんな何とか友達を作りたくて
少し様子を伺いながら明るく頑張ってるような時期にしますね。
ちょっと先生風な感じでいきます。
入学一週間目のあるホームルームにて・・・
僕「みなさん、こんにちは!」
生徒「こんにちは!」
僕 「ところで、これからこのクラスで1年間みんなも過ごすんだけど、みんなにとってどんなクラスが良いクラスなんだろうね?」
生徒「・・・」
僕「例えば、”これまで中学時代が最高に良いクラスだった”という思い出がある人だったら、直ぐに思い浮かぶかもしれないよね。逆に、”辛い思い出があったクラス”だったら、そうはなりたくないっていう言葉も思い浮かぶかもしれないよね。」
生徒 うなずく
僕「では、こんなクラスは嫌だ!という欄を左側に、
こんなクラスが良いクラスだ!という欄を右側にしますね。」
僕「こんな感じですね」
僕「では!こんなクラスは嫌だ!という欄からいきましょう!さあ、じゃんじゃん発表してみて下さい!」
生徒たちは考えています・・・
生徒「んー、冷めてるクラス!」
僕「あー、それあるね縲怐I辛いです!そうそんな感じで、どんどん言ってね!」
生徒は、勢いよくどんどん言ってくれます。
生徒「○○ウザいとか言うクラス」
僕「それね。辛いです。直接言われてなくても聞こえただけでも、なんか嫌な気分だよね。自分も言われているんじゃないか?って疑うしやね。」
こんな感じで、どんどん言ってもらうと
・冷めてる
・ウザい
・うるさい
・ノリが悪い
・疑心暗鬼
・ハブ
・臭い
・怖い
・いじめがある
・無視
など次々に出てきます。
それで、こんな風に言います。
僕「あーなんかこうやって書いてるだけで、嫌な気分になって凹んでくるね。もう書くの止めてもいいか?」
生徒「うなずく」
僕「では、気分を変えて!今度は、こんなクラスが良いクラスだ!さあ、じゃんじゃん言ってね縲怐I」
すかさず
生徒「はい!明るいクラス!」
生徒「運動会や合唱コンクールなどを一生懸命に頑張るクラス!」
生徒「まとまりがあるクラス!」
生徒「楽しいクラス!」
生徒「前向きなクラス!」
そのうちに、生徒からの発表が止まります。
僕「あれ?もうないか縲怐H」
そうなんです。
いつもの事なのですが、嫌なクラス、キーワードは沢山出ますが、良いクラスキーワードはそれに比べて少ないんです。
だから僕はクラスのみんなに
僕「さっきは、嫌なクラスキーワードは、途中で無理矢理止めたくらいじゃんじゃん出たよね。」
「でも、良いクラスキーワードは、それに比べて少ないよね?こっちは見ているだけでとっても気分が良くなるのにね。」
「これって、なんでだろうね?」
「たぶん、嫌な事ってよく気が付くし、ずっと覚えてる。でも良い事って、忘れてしまうし、あんまり気がつかないかも。」
「でも、みんなそれだけ嫌な思いを知ってるってことは、みんながこれから作るクラスは、そんな嫌なことをするようなクラスではないだろうし、きっと良いクラスになるんだと思うよ。」
「そうだね。例えば、このクラスでは良い意味クラスキーワードがもっと増えるようにしたいですね。」
「という事で、まずは嫌なキーワードからクラスの○禁ワードを作りませんか?これはクラスでは絶対に言わないワード!」
なんて話をして、学級委員さんに前に出て取りまとめてもらいます。
そんな感じの流れで、クラスの1年間の目標決めよう!とかに行く時もありますね。
いずれにしても、子供達からの生の言葉を引き出す雰囲気作りはとても大切。
実は子供たちって善悪の判断がとてもあって、例えば子供たちにルールとかを決めさせると、とっても厳しいルールを設定します。
でもそんな子供たちも”大人の建前のような目”を気にしてでは、本音の部分を見せてくれるような意見を見せてくれないです。
だからなるべく不器用でも本音トークで話をします。
そんな、本音のようなスタイルで、でも丁寧に、誠実に話を進めていくと、生徒からの生の言葉を引き出す雰囲気ができると思います。
本音、正直トークは、まずは僕からいかないと、だれも本音では話してはくれないですから。
良い人間関係は会話から!言葉の影響力は凄い
言葉って不思議なんです。
嬉しい言葉は、間違いなく気分を良くしてくれます。
よくない言葉、ネガティブな言葉は、間違いなく気分を悪くします。
でも、一般的にみんなネガティブな言葉を使うほうが多いと感じてしまします。
・できません。無理です。
・それいいね!まずはやってみようよ。
どっちが嬉しいですか?
やっぱり、ネガティヴな言葉が実際多いけれども、気分がよいのはポジティブな言葉です。
まさしく”言霊”ですよね。
言葉はいったん発せられると、ふ~っと空中を漂い、無差別にいろんな人々の耳に入ります。
入ると、いろんな人がそれぞれの判断で、良くも悪くも受け取ります。
だから、言葉の発し方によってその言葉は方向が決められるし、それ以上に受け取る側の取り方によってそれぞれ変ります。
だから言葉を放つということは、ある意味一方的な暴力的になる場合もあります。
クラスでは、そんな言葉の特性や響きを利用して、子供たちの心に問いかけるような時間を作ることはとても必要だと僕は思います。
これきっと職場でも同じですよね。
みんな過ごしやすい場所とはどんなこ職場か?絶対に考えてるけど、そんな過ごしやすい理想的な職場へのポジティブな変化のための活動よりも、現状の職場への文句や悪口の方が多いはずです。
大人も子供もおんなじですね。
でも、そんな人間関係の面倒臭さをよーく知っているのならば、みんなで
○○な職場は嫌だ!
的な本音トークや打ち合わせをすることって必要ですよね。
自分が嫌なことはみんなも嫌なものですよね。
クラスではこのように言葉の本能を使って、みんなで自発的な道徳のような体験をします。
そうやって心が健康になるような響きを持った言葉を言えるような仲間ってとても大切だし、
よいグループや仲間を作るためには
”言霊としての良い言葉の使い方”
”人に与える言葉の影響力”
などを知ることだと思います。
さあ、まずは楽しくやってみよう!
な~んて。
ありがとうございました!
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