音楽の授業って難しいですよね?
僕は日々中学生や高校生に音楽の授業をしていますが、先生になりたての頃は、数多くの失敗を繰り返しました。
でも今は結構楽しく授業しているような気がします・・・僕が楽しんでいるだけかな?
そんな僕ですが、音楽の授業のコツは何か?
そんな事をお知らせしてみますね!
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目次
楽しい音楽の授業のコツは?
区立小学校に勤務していた時に、小学校1、2年生の担任の先生から言われたことは、
”音楽の授業が難しい”
です。
確かに音楽がご専門ではない先生が小学校1,2年生では音楽授業も行っております。
そんな先生方の悩みはきっと
”どうやって音楽授業で生徒を惹きつければよいのか?”
という意味だったように感じました。
という僕も、その頃は先生として始めての学校だったので、僕自身もとても悩みました!
初の音楽授業の厳しい洗礼
僕は小学校の音楽授業も2か月行ったことがあります。
産休代替での授業だったのですが、その頃に本当にたくさんのことを学びました。
まず困った事として
・生徒が騒がしい
・授業にならない
・生徒が楽しく歌ってくれない
・ピアノ伴奏が難しい
こんなことですね。
でも、これら問題が2週間ほどで改善されたんです!
今だからわかることとして、
“初めての先生として洗礼を受けた!”
ってことでした。
小学生なので、走り回るし騒がしいし、通じないし、でも喋りは達者!
でも!
”子供達は音楽自体は大好き”
そんな洗礼ですね。
楽しい授業のコツは?
そうなんです。
子供たちってとっても正直なので、大人への上手な社交辞令はないです。
良く言えば裏表がない。
悪く言えば、大人の常識は通じない。
でもそんな風に裏表がないから音楽授業ってやり易いんです。
それは・・・
“音楽ってそもそもが本能だから”
なんです。
先生の得意分野を使う!
僕は元々ホルンの演奏家だったので、演奏してお金を頂く仕事をしていました。
得意な楽器を演奏して楽しんで頂いてお金をもらう。
とってもシンプルな仕事です。
だから・・・
授業の最初には自己紹介としてホルンを吹きました!
そうすると、騒がしかった子供たちが・・・
シーン
って聞いてくれるんです。
これって感動です。
音楽の力ですよね。
きっと注目を惹けたんです。
で、でも・・・
すぐに騒がしくなります。
そうなんです。
ホルンの演奏から授業へのつなげ方、また本編の授業の内容が良くなかったんです。
ということは、僕のホルンは子供たちの気持ちを少し動かした!
でも授業の本編では全く気持ちを動かしてうない!
そうなんです。
音楽授業とは、
“どれだけ子供たちの心を音楽でもって動かすか”
これが出来ると、子供たちは耳を使って音を一生懸命に聞くんです。
だから騒がしくなく、楽しい授業へ展開していくんですね。
これめちゃめちゃ大切なことなんです!
それで、そんな心を動かす為には、もっと大切なことがあるんです。
僕自身、ホルンを吹くことはとっても楽しくできるんです。
でも音楽授業をすることは自信がなくて、どうすれば良いかわかっていなくて、僕自身も楽しめていなかったのです。
だから上手くいかなかったんです。
なので、
楽しい音楽授業⇒子供も先生も楽しんでいる授業
これが、楽しい音楽授業を行う上で一番大切な事なんです!
ピアノ伴奏や弾き歌いはとても大切!
実際の授業本編で多く扱うのが歌唱になります。
そんな時に
”ピアノ伴奏が苦手・・・”
というのが始めての先生の悩みだと思います。
というのも、いくらピアノが上手でも、子ども達が歌いやすい伴奏がなかなか難しいんです。
僕は、始めの頃の伴奏は、真面目に教科書の伴奏譜を弾いてみました。
でもそれでは、なかなかハモリなどの歌のパートの音が解らなくて歌いにくいんです。
それと、伴奏譜を弾きながら、子ども達と共に歌ってあげないと子ども達って歌いにくく感じるんです。
だから、歌の旋律も弾いて僕も歌い、それを邪魔しないような伴奏を独自につけていく!
もちろん、僕自身が弾きやすいように適当に簡単な伴奏へアレンジして弾くときもあります。
そんな歌いやすいピアノが出来ると、先生も子ども達といっしょに歌を楽しめるので、やっぱり子ども達は楽しんでくれます。
これ、本当に慣れです!
僕は最初の頃は、学校に遅くまで残って沢山弾き歌いの練習をしましたよ。
そうすると、本当に子ども達は楽しそうに大きな声で歌ってくれるんです。
音楽授業のメリット
ちょっと考えてみると、算数や国語などと比べて音楽授業のメリットってなんでしょうか?
・音を使う
・身体を使う
・座ったり立ったりする
そんなところですね。
でも、よくよく考えると、
”音で子供達を動かす事が出来る!”
これが最大のメリットなんです。
例えば、いつもの音楽授業の起立、礼、着席のピアノの音!
思わず立ち上がり、礼をして、思わず着席してしまいます。
ドミソで見事にみんな立ち上がるので、次のソシレを長〜く弾くと、見事にず〜っと礼をしてくれます。
そんな時に
「みんなとっても良く音を聞いてるね。」
「今日はみんなに新しい曲を紹介します。おしゃべりをしないで静かに着席をしましょう」
と静かに大切に暖かく話して、ドミソの和音を弾きます。
それだけで、授業の最初の惹きつけになりますよ。
僕がこの2週間の洗礼に勝った最初のきっかけは、この号令のやり方でした。
やはり音楽授業の最大のメリットは音を使って本能を操れる事なんです。
音で子供達を惹き込む方法!
音で子供達を動かす楽しさや効果が解ると、いろいな応用が出来るようになります。
例えば、小学生とかで、まだ先生主導で授業が成り立ちにくい4月の頃、授業の号令の後、なんとなく騒がしくなってる時に、子供達が歌える曲の前奏を弾いてみます。
そうすると、騒がしい中、少しずつ歌い始めてくれます。
ちょっとみんなが乗ってきたなって時に、突然、弾き止めます!
すると子供達も次第に歌う事を止めます。
そんな時にドの音をポーンと長く弾きます。
みんな絶対にピアノの音を本能的に聞いて、一瞬静かになります。
「みんなこの音聞こえる?」
「だんだん小さくなるけど、どこまで聞こえる?」
って、小さい声で、まるで音の観察をするように囁きます。
完全に静けさがやって来た時に、
「みんなはこんなに小さな音まで良く聞こえるんだね。」
「素晴らしいです。」
「では、次は、先生が新しい曲を歌ってみますね。」
と小さく大切に暖かく話します。
これで、歌ってみたり、ピアノを演奏してみたり、CDで音楽を聴かせても大丈夫です。
音楽の授業って音を出すので、子供達も開放的になって騒がしくなります。
でも騒がしいのは元気な証拠。
だから静かに音を観察する事を体感させて、授業の中に何度か静かな時間を作ってあげる事が出来ると、次への活動への切り替えが出来るようになります。
まずは気持ちよく静かに聞けなければ、せっかくの先生からの話も伝わらないですからね。
上手く音を使って子供達を動かす事が出来ると、
「うるさい!」
って怒鳴ったり怒ったりしなくても、子供達は
”人の話を聞く”
という集団生活の勉強になりますよ。
なにより怒鳴ると先生も子供達も嫌な気持ちになりますしね。
まとめ
楽しい内容の授業って準備をすることはできます。
でも、それを子供達みんなでやれるステージに上げることが難しいんです。
”話を聞く”
ってことができるように。
これがなかなか難しいのが授業の第一の壁なんです。
でも、これが音を利用すると、スムーズに出来るんです。
”聴く”
そのものを利用するんです。
もちろん、静かに集中させた後には、本当に楽しい歌だったり、先生からの素晴らしいお話だったり、
静かにできた
”ご褒美”
が必要になります。
次はそんな楽しい授業の内容や導入部分のミニゲームなど、小ネタをご紹介しますね。
ありがとうございました。
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