社会のルールやモラルって何?学校で話したこんなこと。

僕は小学校の頃からずっと疑問に思っていることがあるんです。

”やったあ!夏休みだ~~”

って頃に必ずあることが、夏休みの過ごし方のプリントの先生からの説明。

だいたいが、

○○をしてはいけません

そんな、やっちゃいけないことばかりのプリントの説明。

もういつもうんざりしていました。

 

あれもダメこれもダメ。

解っている事まで改めてダメって言われるとやっぱりうんざりです。

 

もっというと、学校の校則

これもうんざり。

 

ルールや規則自体があること、必要なことはその頃からなんとなく理解はできたんです。

そこには一般常識的な事柄もあったから。

 

でも、それにしても規則、ルールが多すぎる。

意味不明!

だれがいったいなんの必要性があってこうもたくさん書くんだ~?

 

そんなず~っと前から学校のルールや夏休みの過ごし方などが大嫌いな僕も学校の先生として、やっぱりルールなどについて生徒に話しをしているんです。

 

そんな僕が生徒に話したことについて書きますね。


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目次

社会のルールやモラルってなに?

皆さん、ちょっと聞いてね~、ってクラス生徒への話です。

僕が中学生だった頃の学校のルールは沢山あったけど一番凄かったのは、

“男子生徒は全員丸刈り!”

 

これ今でもなんでなんだろう?その目的、必要性は?って疑問なんだよね。

自由にオシャレも出来ない・・・

それって凄い束縛だよね。

 

学校以外のプライベートでもそんな束縛をするってどう?

 

ところで、みんなルールとモラルの違いって知ってる?

変なルールばっかりだとうんざりするよね?

 

そんな質問から話し始めました。

 

なんで話したのかというと、最近クラスの授業が先生、教科によって騒がしかったり、朝の遅刻が多かったり。

 

そんなことがちょっと続いた時があって、クラスの生徒に聞いてみたんです。

僕が彼らに言ったことは・・・

ルールとは?

2人以上の人々が共に生活や仕事などの活動したりするときに、過ごしやすくする為であったり、仕事効率や生産性を上げるためなど、目的を果たすために人が作った決まり事なんだよね。でも、ルールが多すぎていつしかルールを守る事が目的になり、その目的を忘れ、みんなの幸せの為のルールなのに、みんなが不幸せになる事もあるよね。

ruletotal-leading.cranky.jpより出典

モラルとは?

こっちも2人以上の人々が共に生活や仕事など活動をするときに、必要なものなんだけど、こっちは人が作ったのではなくて、空中に浮いているようなもの。要は文章化していなくてそれぞれの心の中にある道徳心なんだよね。

ってことは、それぞれ人によっての考え方や価値観が違うから道徳心ももちろん違う。

もちろん、年齢によっても違うだろうし、生きてきた環境によっても違うよね。

 

だから人と人はその価値観や意見が違うから衝突したり喧嘩したり、困ったりするんだよね。

でもそれじゃあお互いに常に喧嘩になっちゃう。

だから人は相手の気持ちや困ることなどを察して、協力したり助け合ったりして人々とお互いに幸せに生活できるように共存してきたんだよね。

 

そんな風に幸せに共存するための人生経験が”モラル”とも言えるよね。

96irorio.jpより出典

ルールとモラルではどっちが大切?

人と共存するためのモラルのレベルが高い社会ならば、そもそも誰もが困っていないから、どんな活動も円滑でストレスがないよね。だからルールが必要ではなくなるよね。そんな社会って素敵だよね。

 

逆に、モラルのレベルが低い社会では、犯罪があったり、邪魔されたり、みんな生活に困るから、ルールが必要になるね。

当然、ルールが守れなかった場合はその社会から罰則や制裁が加えられる。それが怖いからルールを守る。ということは、そんなルールが多ければ多いほど、生活する上での制限が増える。縛りが多くて自由に動けなくなるほど、ルールが多くなってしまっても困るかもね。

 

ということは社会で生きていくには、そもそもルールが増えないような高いレベルのモラルを社会で育む必要があるということだね。

 

だから学校の中でも、ルールを守ることよりも、そのルールが何であるのか?

その目的とは何で、モラルに置き換えて考えて見ることがとても大切なんだよ。

 

ルールだから・・・

だから何?

 

って事ってよくあるよね。

 

意味も解らずルールを守ることってトンチンカンな行動になることがある。

だから、ルールよりもモラルを解っていることの方がずっと大切なことだね。

ルールを守っているから良いの?

みんなが知っている歴史の話でアメリカやヨーロッパでは”奴隷”が合法的にOKだったんだよね。

アフリカからたくさん黒人さんが強制的に連れてこられて、働かされた。

 

でも、この時代ではこれ国からOKがあって全然罪じゃなかった。

もし、みんなの家族が強制的に買われて他の国に連れていかれたら、本当に困るし辛いよね。

 

もちろん今はダメ。

 

戦争とかもそう。

国が”宣戦布告”をすれば、大量虐殺をしても罪ではない。

しかも戦争に勝てば、負けた国は賠償金や国土も取られてしまう。

 

こんなの酷いよね。

 

でも世の中ではもっと些細なことでもこういうことって沢山あるよね。

 

例えば、授業中・・・

 

授業中に質問をすることはもちろんOK!

 

でも、質問の内容が、誰かの悪口だったり、威圧している内容だったり、明らかに先生を困らせている内容だったり。でも、その質問の最後を勉強の質問として締めくくれば、一応は質問。

 

でも、それを聞いた先生や周りの生徒たちはみんな嫌な思いをしてそれを聞かされている・・・

 

注意でもしようものなら、やり返されるんじゃあないか?いじめられるってビビッちゃう。

 

いじめ集団のリーダーがそんな感じで嫌な質問をしたら、周りは一切文句や意見も言えない状況になるよね。

 

こんな事って子供の社会でも大人の社会でも残念ながらあることだね。

 

だから、モラルのレベルを上げないと、みんな生活する上でとっても困っちゃうんだよね。

やっぱり、ルールの理解よりもモラルの育みの方がずっと大切みたいだよね。

 

そんなモラルを育むには”教育”って大切なんだよね。

 

地域の社会から、親から、近くの大人、学校で先生から先輩、後輩、同級生から学ぶ

”教育”

大切だね。

 

いろんな経験から”モラル”を学ばなければ社会がとても生活しにくくなるんだよね。

 

ちょっとクラスでこの、ルールとモラルについて話し合ってみようか?

 

まとめ

そんな話をクラスでしてみました。

社会にはルールやマニュアルが本当に増えていますよね。

 

 

なんで?ルールだから!と、意味を考えないマニュアル人間が多い。

ルールやマニュアル以外の不測の事態に対応できない社員さん。

ルールをとても厳格に守って、結局大切な目的を果たせない矛盾。

ルールさえ守っていれば安全、ということで常に人の責任にしている人

一部の人だけが利益を得ることができる理不尽なルール

ルールを守りながら人を困らせる人

 

ずる賢い人間が法のギリギリをくぐり抜けて多くの人から金を巻き上げたり、ずる賢い人間がルールを作ったり・・・

そんな

”ずる賢い人間”

はルールを使い、人の流れを観察して自分の利益を求めて動くことができます。

 

そこの影には困っている人間が必ずいます。

でも、とてもずる賢いので合法的です。

 

人を困らせてはいけない。

人の物を取ってはいけない。

 

困らせたつもりはないですが・・・

直接は物を取ってはいないですが・・・

 

だからOK?

 

マニュアルやルールを勉強して賢くなるのではなく、どうしたら気分良く人々が過ごせていけるのか?

を勉強していく方が結局、全員が幸せになれるんです。

 

コンビニでもレストランでも区役所でも学校でも、

 

そんなとても単純な事柄を大切にする目線からルールを見る人が増えれば・・・

 

 

ルールは、善良な人々を守るための物でもあり、みんなの生活を守るものでもありますねよね。

でもルールを守っていても人を困らせている事は沢山あります。

 

ルール、法令順守、については沢山考えますが、モラルについては気が付かない。

大人も子供も、僕自身もなかなか気が付かないです。

だから学校で話してみました。

 

生徒たちは、ルールを厳格に守る事の必要性や、どこまで何を優先してルールを守れば良いのかという

グレーゾーン

の線引きなど、熱心に議論していました。

 

でも、結局行き着くところは、

 

もうそんな事、高校生なんだからみんな配慮しようよ!

わかるよね?!

 

という人としての

”モラル”

に行き着きます。

 

ルールやモラルについて、生徒同士が真剣に議論出来たことが記憶に残り、授業中に騒がしくなる事や、乱暴な言葉が行き来する事など、

 

授業中に日々みんなが思っている心の声を、実際の言葉として言えた事や認め合えた事が、クラスがまた一歩成長につながりました。

 

一つ一つモラルを学び、過ごしやすい社会になる事を体験出来た良い学びでしたよ。

 

学校ってやっぱり大切ですね!

 

ありがとうございました。


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