中学や高校入学おめでとうございます!!
ってお祝いをしたかと思えば、吹奏楽部に入ろうかな・・・
そう楽器も決まったの~、よかったね~・・・
え!個人持ち楽器が欲しい??
そんなこと急に言われたってどうしよう!?
というお父さんお母さん!
はい、吹奏楽って当然楽器を演奏するので学校によっては個人持ち楽器がなければいけない部活もあるんです。
もちろん、学校の備品を貸し出ししてくれる学校も多くあります。
やっぱり自分だけの楽器を使いたい、上手くなってきたから自分の楽器が欲しい!という気持ちもわかります。
で、実際に幾らかかるの?どうやって購入するのが良い方法なの?
楽器の維持には年間どれくらいの金額が必要になるの?
などなど、解らないことだらけですよね。
今回はそんな吹奏楽での楽器購入について初心者の皆さんにも解りやすくお知らせします。
スポンサーリンク
目次
吹奏楽の楽器の値段はコレ
まず、吹奏楽で使用する楽器はこれです。
学校の備品クラスの楽器から超高級品までの価格を記しました。
☆ピッコロ
98,000円~680,000円
個人で買うなら
160,000円くらいから
・フルート
95,000円~5,000,000円
個人で買うなら
180,000円くらいから
・オーボエ
350,000円~2,000,000円
個人で買うなら
700,000円くらいから
☆クラリネット(♭E管)
200,000円~600,000円
個人で買うなら
500,000円くらいから
・クラリネット(♭B管)
120,000円~750,000円
個人で買うなら
250,000円くらいから
※7万円代のクラリネットはマーチング等で使うABS樹脂製の通称プラ管になります。
☆バスクラリネット
700,000円~1,900,000円
個人で買うなら
900,000円くらいから
・ファゴット
400,000円~2,400,000円
個人で買うなら
700,000円くらいから
☆ソプラノ・サックス
210,000円~1,200,000円
個人で買うなら
400,000円くらいから
・アルト・サックス
130,000円~1,000,000円
個人で買うなら
250,000円くらいから
・テナー・サックス
300,000円~700,000円
個人で買うなら
500,000円くらいから
☆バリトン・サックス
400,000円~1,200,000円
個人で買うなら
400,000円くらいから
・ホルン(F/Bダブルホルン)
370,000円~1,600,000円
個人で買うなら
450,000円くらいから
・トランペット
90,000円~450,000円
個人で買うなら
220,000円くらいから
・トロンボーン
170,000円~450,000円
個人で買うなら
270,000円くらいから
☆バス・トロンボーン
400,000円~570,000円
個人でかうなら
400,000円くらいから
・ユーホニアム
300,000円~800,000円
個人で買うなら
580,000円くらいから
☆チューバ
430,000円~1,280,000円
個人で買うなら
1,100,000円くらいから
☆コントラバス
300,000円~3,000,000円
個人で買うなら
400,000円くらいから
☆各種打楽器(ティンパニー、バスドラム、シンバル、ドラムセットやシロフォン、マリンバ、小物類など)
それで、☆マークをつけた楽器が大型楽器や特殊楽器などでこれらは、吹奏楽部では一般的に学校の備品を使い、個人で購入することはあまりありません。
その理由は・・・
・大きくて自宅での保管や持ち運びが不便
・演奏使用する頻度が少ないので個人的には買う方がそもそも少ない
・スタンダードな楽器ではない
・とても高価
などになります。
やっぱりこうして見ると楽器ってとても高価なものですよね。ちょっとした車が買えてしまう金額です。
この他にも超激安楽器とかもありますが、それは学校の他の楽器に比べて明らかに音色が安っぽいとか音程が悪いなど、そもそも学校の楽器に激安楽器はほぼありませんので(古い楽器や壊れた楽器はありますが…)、あまりお勧めできません。
全くの初心者の楽器選びはどうするべきか?
例えば、これから吹奏楽部に入って楽器をやりたいんだけど、やったことがないサックスをやりたいから、楽器買っちゃってから入部しようかな?
はい、これ悩みますよね。
でも、買うのは待って下さい。
どの楽器が上達しやすい楽器なのか?と
どの楽器が好きなのか?
などが一緒であればこんなに幸せなことはありませんが、やっぱり上達できなければその楽器を嫌いになってしまうこともあります。
まずは、楽器は買わないで、いろんな楽器を学校で吹かせて貰って、自分自身の適正を理解することも大切なのです。
顧問の先生にご相談したり、上級生に相談しながら、また大人数の吹奏楽部では編成上、自分では決められない場合もあるかもしれませんが、
一番大切なのは、
”音が出やすい楽器は○○だった!とか、なんか好きかも!と感じられたかどうか?”
このあたりがとても大切ですよ。
だから、
”好きだから!興味があるから!”
これだけで入部前から楽器を買ってしまうのだけは止めておいた方がよいです。
安い楽器か高い楽器のどれを選べばよいのか?
フルートであれば、お安い物では4、5万円くらいからでとても高価な楽器は、500、600万円など、
ホルンとかは、7万円くらいから170万円くらいまで、
やっぱり価格に大きな差がありますよね。
で、結局どれを選べばいいんだ!?
ネットで適当にレビュー読んで、値引きが激しい安い楽器をカードで分割払いで買っちゃっていいの?
そんな疑問ありますよね?
そもそもなんでこんなにも価格に差があるのかというと、
・楽器の材質
・作り方の丁寧さ
これなんです。
もちろん、この2つのレベルが上がり価格が高くなると、音色や音程も良くなり、楽器の個性など奏者の特性やねらいにも対応できる楽器になります。
でも、それは上手になってから自分のお金で買えるようになってからでも良いですよね。
しかし、あまりにも安すぎてもやっぱり安っぽい音だったり、上級生や先生が吹いても吹きにくかったり・・・
だから楽器に対して愛着がなくなってしまったり・・・
そんな不安もありますよね。
だから”手頃な価格で良い楽器!”
これを見つけることが初心者にとって最も良い楽器選びの目的になります。
手頃な価格で良い楽器を選ぶ方法
実は、高価な楽器でも安い楽器でも楽器は一つ一つが微妙に違いがあります。
熟練者になると同じ機種でも、こんなにも違うのか!って感じるほど違います。
僕自身も楽器店からの依頼で楽器の選定なども行っておりましたので、言ってしまうと、高価な楽器でも、
”これは売り物にしてはダメ”
って明らかに癖がありすぎて吹きにくく感じる楽器もあるんです。
でも逆に同じ価格でも、音程も音色もとっても良く、吹きやすい。どこまでも鳴り響き、反応もよい。
これ絶対にお買い得!
そんな楽器もあるんです。
で、僕がおすすめなのは、
”プロの奏者に予算帯の中で一番お買い得な楽器を選定してもらう事!”
これが一番確かな方法です。
やり方は、
①学校の吹奏楽部に楽器コーチの先生がいるならば相談する。
②予算は正直に言う
③大体の楽器の価格クラスが決まったら3,4本の中から先生に決めてもらう
④自分自身でも吹いてみる
こんなところです。
もし楽器コーチがいないのであれば、楽器店には
○○先生、選定品
という楽器が置いてありますので、そちらを吹いてみて選ぶのも良いですね。
もちろん、自分自身で楽器を決める場合も3,4本から選ぶ方が良いです。
楽器って大体スチューデントモデル、カスタムモデル、その上にスペシャルモデルみたいに分けられています。
スチューデントモデルは、一番安い楽器クラスです。
なので、せっかく個人持ち楽器を買うのなら、カスタムモデル以上にはしたいですよね。
やっぱり学校から借りている楽器よりは良い楽器を持ちたいです。
楽器店の選定品は、だいたいカスタムモデル以上を選定してあるので、楽器店で聞いてみてください。
ちなみにホルンだったらこの
YHR-567GDB
がオススメです!
30万円台でせっかく個人持ちを持つならこの機種が一番コストパフォーマンスが優れております。
パッと音が出る吹きやすさ、柔らかい音色、音程の良さ、などなどホルンであれば安い価格帯で一つ上クラスの楽器の持ち味がある楽器ですよ~!
【在庫あり】YAMAHA / YHR-567GDB ヤマハ ホルン YHR567GDB 《倉庫保管新品をお届け※もちろん出荷前調整》【送料無料】【5年保証】
|
スポンサーリンク
>中古の楽器について
中古品ならば、
「高価な楽器の中古品」
は狙い目ですよ!
中古といっても楽器店の中古楽器の質はとても美しいです。もちろん直してから売っております。
それでやっぱり半額近くの金額なのでお得ではあるのですが、
楽器に癖がついていたり
「当たり外れ」がとてもあります。
なので、ここでも先生に吹いて貰うか、選定品を選ぶことをおすすめします。
各楽器の維持費、消耗品は?
リードの消耗
まず、オーボエ、クラリネット、サックス、ファゴットはリードという板をマウスピースに取り付けて音を出します。
このリードは消耗品なので、定期的に購入する必要があります。
一箱に10枚(アルト・サックスの場合)程度入っており、2,000~3,000円になります。
もちろん、楽器によって違いがあり、オーボエの場合は1本で3,000円~あたりになります。
消耗具合も楽器の種類や熟練度によって違いますが、クラリネットやサックスなどは大体2~4ヶ月に一箱でしょうか。でも一箱に使える(良い音がする)リードは、3,4枚程度なので、その使えるリードをローテーションさせて使うようになります。
なので、実際には2、3箱買って使えるリードを探したり、オーボエなども2,3本を購入してローテーションさせたり、本番用や練習用と使い分けたりもします。
お金が消耗品代として定期的に必要になるのがリード楽器です。
使い方にもよりますが年間に15,000円~25,000円あたりだと思います。
ちなみに僕の学校では部費からリードは一括購入しております。
やはり、お金はなるべく公平が良い事と、リードを正しく使い、いつも良い音を目指して欲しいので、リードをケチっていつも吹きにくいのでは上手くなりにくいですよね。
反対に金管楽器やフルート、打楽器はリードを使わないので消耗品代は、ほぼかからないです。
それから金管楽器も木管楽器もマウスピースかあるのですが、ある程度上達したら個人の合ったものを選んで使うだけでも、随分演奏が良くなります。
そういう意味では、金管楽器のマウスピースは6,000~30,000円あたりと、大きさやメーカーによっても違いますが、やはり大きな楽器のマウスピースは高くなっていきます。
でも、一度買ってしまえば消耗はしません。
Vandoren アルトサックスリード 【Traditional】
|
楽器の修理や調整
これは普通は学校の部費等で行われることが多いと思いますが、自分でお店に持っていく事も出来ます。
修理はもちろん程度にもよりますが、2,000円程度~30,000円などになります。
時には思った以上分高額になることもありますので、修理の前には見積もりを出してもらうことをおすすめします。
また、木管楽器にはキーが沢山ついておりますので、定期的な調整も必要になります。
キーの一つ一つには”タンポ”という部品がありタンポはヘタったり破れたりと、やはり消耗品です。
タンポが大丈夫でも、キーを動かすバネの強さやキーの角度など微妙な違いから出にくい音なども出てきます。
なので、定期的な調整も必要になります。
調整費用は1回、3,000円くらいかと思います。
初心者のパートが決まるまでの段取り
パート楽器を決めることは学校によっても決め方の違いはあると思いますが、いずれにしてもとても大切な決定なので、顧問の先生やコーチの先生が決めることがほとんどだと思います。
ちなみに僕が指導している学校では、
4月 仮入部⇒全部の楽器を体験する(先輩生徒が音の出し方を教える)
5月 部活全体のパート編成と、初心者の希望、初心者が一番音が出やすかった楽器(適正)などを鑑みて、新入部員の生徒と合意の元、決定する。
こんな感じでした。
で、楽器経験者でその楽器に愛着や実力がある程度ある新入部員にはそのままこれまでの楽器をやってもらっておりますね。
楽器って始めは好きでもなかったけど、上手になってくるとやっぱり好きになったりもします。
どの楽器も難しいし、役割も大切だし、もちろんどれも素敵なんです。
だから初心者の時には見た目で判断するかもしれませんが、実はやってみて好きになることも多くありますよ。
各楽器の役割
吹奏楽の各楽器も、合唱などと同じように、
ソプラノ、アルト、テノール、バス
のような音域や役割があるんです。
パート楽器を考える際のご参考になれば幸いです。
・オーボエ
フルートの1オクターブ下の音域。ソロを多く担当する。吹奏楽の音に個性を与えるパート
・フルート
一番高い音域を担当するパート。メロディーも多いパート。一番高音パートなので吹奏楽全体の音色の輝かしさに大きな影響
・クラリネット
フルートの1オクターブ下の音域を担当するソプラノやアルトのパート。メロディーの担当も多い。
木管楽器グループの中でも、吹奏楽全体もクラリネットの音色が音色の芯になる。全体の音色の中心パート
・サックス
木管楽器グループの音色の分厚さ担当するパート。もちろんソロやパートソロも沢山。アルト・サックスはクラリネットの1オクターブ下を担当する。
・ファゴット
木管楽器グループのバスパートを担当。オーボエと共に、やはり吹奏楽の音色に個性を与えるパート
・トランペット
クラリネットと同じ音域を担当する。輝かしい音色で吹奏楽ではメロディーを担当することが多い。トランペットが派手だと、吹奏楽全体が派手に、トランペットが落ち着いた音色であれば、吹奏楽全体も落ち着いた音色になる
・ホルン
吹奏楽全体のアルト、テノールの音域を担当する。中音域パートなのでどちらかというと伴奏が多いや、ホルンパートが上手だと、吹奏楽全体の力強さや柔らかさなどの表現力の幅と音色の幅が広がる。
・トロンボーン
トランペットと同じくベルが前に向いている。トロンボーンが上手だと金管楽器や吹奏楽の音色は柔らかく聞きやすい響きになる。合唱であればテノールパートの音域
・ユーホニアム
テノール音域のソロ楽器。トロンボーンと同じ音域であってピストンレバーによって細かい旋律もトランペットと同じように演奏できる楽器
・チューバ
吹奏楽全体の低音部分を担当する。チューバパートが上手いと吹奏楽全体の音を支えるエネルギーが高くなり、全体の響きの厚みが増す。
・コントラバス
チューバの1オクターブ下の音域を担当する。コントラバスパートが充実すると音を支えるエネルギーに一層の響きが増して、吹奏楽全体の音色がよりう豊かに芳醇になる。
・打楽器
各楽器がソプラノ~バスまでの役割を担うので、打楽器パートが吹奏楽全体の音色を一層引き立てたり、曲の流れや雰囲気作りを決定したり増幅させたりする影響力がある。吹奏楽全体に対する影響力が強いパート。
スポンサーリンク
まとめ
いかがでしたでしょうか?
吹奏楽で使う楽器の値段や特徴も様々あります。
良い楽器はやはり、飽きないということで長く大切に使ってくれますが、その前に楽器が上手くなり大好きになるまでは、学校の備品を借りて練習する、とか安い楽器を買って練習するのも良いと思います。
いずれにしても、激安楽器には気をつけてくださいね。
やっぱり専門の先生に正直に予算を言ってアドバイスをもらうのが一番。
音楽大学を受験しないのであれば、これくらいの楽器で十分満足できますよ~って楽器を教えてくれると思いますよ!
ありがとうございました。
関連記事
・吹奏楽のあるあるネタ!初心者の頃の思い出特集!(入部~初合奏編)
・吹奏楽の初めての楽器購入はどうする?値段から維持費までご紹介!
おすすめ関連記事(一部広告も含みます。)
コメント
私トランペットやっています軽いので持ち運びには楽でした