”大丈夫”の意味は変化してる?daijobuとは何だろ?

先日、電車から降りると駅のホームでしゃがみこんでいる人がいたんです。

ちょっと遠くの光景で、

 

あっ!どうしたんだろう?

あの人、大丈夫かなぁ?

 

と僕は心配していました。

 

その横をたくさんの人が遠巻きに見ながら通り過ぎていきます。

 

だんだんとその人と僕の距離は近づいていきます。

僕は

「大丈夫ですか?」(肩をポンポン叩きながら)

と聞くと

・・・

・・・

・・・大丈夫です。(苦しそう)

 

ん・・・・。

「大丈夫ですか?ちょっと駅員さんを呼んできますね!」

そんな時、他の人が、一人、二人と、僕に

「大丈夫ですか?」

 

そんな言葉に僕も安心でき、力が湧いてきました。

「ちょっと駅員さんを呼んできますので、ここお願いします!」

 

その後、駅員さんに来て頂き、その方は保護されました。

 

 

”大丈夫?”の言葉が人を助けたり勇気づけたり

とても大切で力を持っている言葉だと、感じた・・・と

 

こんなことがあったんです。


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目次

大丈夫?の意味の変化と言葉が出てこない時

普段、使いすぎているくらいに使っている

 

”大丈夫”

 

でも、本当に困っている人がいた時に反射的にはなかなか声をかけられないものですよね。

 

この大丈夫って言葉、だれでも物凄く使う頻度が多いのに

イザって時には出せない・・・

 

海外のパラリンピックの選手も日本では障害者への施設面の工夫はあるが、なかなか助けの声や手助けは受けられないと、残念に感じられているということも聞きました。

 

普段、よく使っている”大丈夫”なのに実際の行動としてはなかなかできない・・・

 

そんな大丈夫って言葉も時代と共に変化してきているんです。

大丈夫の意味は変化してきている

goo辞書で”大丈夫”を調べると
[名]⇒だいじょうふ(大丈夫)
[形動][文][ナリ]
1 あぶなげがなく安心できるさま。強くてしっかりしているさま。
2 まちがいがなくて確かなさま。

こう書いてあります。

 

でも最近使う大丈夫の使い方はこうですよね?

Aさん コーヒーのお替りは大丈夫ですか?

Bさん 大丈夫です。

 

解りにくいのでもうちょっと解りやすく・・・

Aさん コーヒーのお替りはいかがですか?

Bさん ありがとうございます。

 

ん~、もうちょっと解りやすく・・・

Aさん コーヒーのお替りは必要ですか?

Bさん もう十分頂きました。必要ありません。ありがとうございます。

 

はい、やっと解りやすくなりました。

 

しっかりと考えている事を伝えるには③の言い方がお互い正しく伝わりますが、

ちょっと物腰がキツク感じてしまいます。

 

①も②も答えがYesともNoとも捉えることができる、曖昧な返事なのですが、

そこには笑顔であったり態度であったり、身体の動きや感情が伴った時に始めてYesかNoかが解るようになっていますよね。

 

そうなんです。

この①の大丈夫の使い方とは、相手を傷つけないようにしたい配慮から来た表現なんです。

もちろん、どちらとも受け取れる曖昧な表現ですが。

 

相手を思いやる言葉である、現代の”大丈夫”

そんな素晴らしい言葉、”大丈夫”

 

いろんな意味が伴ってきている心配りとしての“大丈夫”をもっと日本人に知ってもらいたい!

日本人だけではなく世界に広めたい!

 

そんな愛情溢れる世の中にするには、

笑顔や行動がやっぱり大切!

 

そんな世界中の方々の為に”笑顔を広める行動”をしているNPO法人もあるようですね。

大丈夫とdaijobuとは?

例えば、先日もある絵本をこのブログでご紹介しました。

子供が笑顔になる絵本!はーい にっこりの魔法が世界を救う!

この絵本を発行しているメリープロジェクトでは、

“笑顔”の輪を広めていきたい、ということで活動されておりますが、その笑顔と共に生まれるものが、

”人と人との温かい声掛け”=”大丈夫”

 

なんですね!

日本語だけにはとどまらないで、世界に”大丈夫”の輪が広がるようにと考えて

“daijobu”

 

な~るほど!!

“大丈夫”は是非、世界の方々へ伝えて欲しいですね!

困っている方への声掛けはもっと増えても良いのではないか?

 

街でも駅でも、困っている方々って沢山いらっしゃいます。

 

盲人の方、怪我をされている方、体の具合が悪い方、

妊婦の方、車イスの方も・・・

もちろん世界中のパラリンピックの選手たちにも。

 

僕の妻も妊婦だった時に、電車に乗りましたが、

9ヶ月でお腹が大きいのに、なかなか座席を譲ってもらえないことだらけでした。

 

電車からホームに、子供が寝ているベビーカーを降ろすときも手を差し伸べる方は本当に少ない。

 

僕は昔ベルリンに留学していましたが、その時に感心した出来事が、

どうみても怖そうな、犬を連れた若いお兄ちゃん達(ちょっと薬でもやっていそうな雰囲気)が、

お年寄りにサッと席を譲っているところとか、

ベビーカーを電車から降ろせなくて困っている女性を直ぐに手伝って、一緒にベビーカーを降ろしてあげていたり・・・

 

どうみても、そんな行動が似合わないお兄ちゃんなんです。

人は見た目では判断してはいけない!

 

と本当に感じたと同時に、僕自身が直ぐに助けることができなく、それを見ていた自分の事をとても恥ずかしく感じたことをよく覚えています。

 

でも日本に帰国してから感じたことは、この自然な心配りがあまりにも少ないことでした。

 

せっかく、”大丈夫?”

って心配りの言葉があるのに・・・

 

 

つい最近になって、始めて僕はこの”daijobu”を知りました。

 

日本の良さ、”大丈夫”に対して、

もっと行動できるように呼びかけよう!

世界にもこの“大丈夫”を広げていこう!

 

そんなメリープロジェクトの方々の頑張りは凄いな!と感じてしまいます。

 

世界共通語の

“daijobu”

として!

 

”大丈夫” と ”daijobu”

 

やっぱりどちらも素敵な言葉ですね!

こんな時にdaijobu!?

こんな時に大丈夫って使っていますよね。

 

目の前の相手を助ける時⇒大丈夫?

Are you okay?

 

相手の状況を伺う時⇒大丈夫?

Is everything all right?

 

心配や不安を取り払う時⇒大丈夫!

Don’t worry.

 

人を勇気づける時⇒大丈夫!

You will be okay.

 

頼み事を受け入れる時⇒大丈夫!

Sure.

 

問題がない時⇒大丈夫!

No problem.

 

私は平気ですと伝える時⇒大丈夫!

I’m okay.

英語に訳してみると、その違いがよく解りますね。

でも日本語では、表情と共に窶汨蜿苺v!”の一言でその意味が通じます。

 

やっぱり大丈夫って”心配りの気持ちを表す言葉”なんですよね。

だってお断りするときにも”大丈夫”ですものね。

 

断っても相手を気遣う気持ちが、現れております。

これって日本の大切な文化なのです!

ダウンロードwww.lifehacker.jpより出典

でもなぜ大丈夫が出てこない時があるのか?

僕はこの大丈夫が出てこない状況をこう考えております。

まずは、心理として

 

”きっと誰かが助けてあげるはずだ!”

”それは駅員の仕事だろ? 誰か駅員を呼んでやれよ”

 

と思い込んでいる事が理由にあります。

 

きっと誰かが・・・

 

これって、

 

”与えられた仕事しかしない”

”自分の仕事ではない”

”マニュアル化している事しか出来ない”

こんな日本の現在のあり方から来ているのではないかと感じてしまいます。

平和な日本の世の中だから、人と人との関係が薄くてもなんとか生きていける。

 

便利な世の中になりサービスが活性し過ぎているから、仕事以外で人に手を差し伸べる事をしなくなってきている。

 

人を動かすことを合理的にまたリスク管理を徹底するあまり、仕事がマニュアル化され、感情での行動、人としての会話がなくなり

命令されたことや、決められた行動しか出来なくなってきている。

 

そんな慣れが、人間関係を希薄にしてせっかくの“大丈夫”が行動できなくなっているんです。

 

もし、この”大丈夫”って言葉が、優しい相手を思いやる心ではなく、

ただ問題を起こさないように、ただ人間関係を悪くしないような、曖昧な返答という”逃げ”を求めた”大丈夫”という言葉であれば本当に残念な世の中になってしまっていると感じます。

 

daijobuを使いませんか?

大震災があれば、みんなで助けあい義援金もボランティアの方々も多く集まります。

大震災があってもモラルがあり犯罪が増えないことも日本の素晴らしい国民性として世界ではニュースになるくらいです。

 

やっぱり素晴らしい国、日本だと感じます。

でも!

ふとした時に、とっさの一言や行動がなかなか出ない。

 

障害を持った方へも、

 

”誰かが助けるだろう”

”そんなの駅員の仕事だろう”

”ふ~ん大変そうだなぁ~”

 

って、考えている場合じゃあなくて、パッと

 

”daijobu?”

って声掛けをしませんか?

 

もし、世界の人々が

”daijobu?”

”daijobu!”

 

って使うようになったら・・・

 

心配りと優しさの表現

人を助ける魔法の言葉

人を思いやる言葉

手を差し伸べながら

 

としての”daijobu”

が世界共通語になったとしたら・・・

 

きっと世界に笑顔が広がります。

 

まとめ

”大丈夫”はよく使うけど出てこない時がある。

これは日本の現代社会の状況を示している現象です。

 

人間関係が希薄になっている現代です。

 

 

人が困っているのに

 

”それって僕の仕事かなぁ?”

 

 

もちろん仕事かどうかではないですよね。

 

困っている方がいたら助ける。

もちろん外国人の方や障害者の方やけがを負っている方、

妊婦の方、にもですよね。

 

”みんなdaijobu?”

 

もちろん僕は

daijobu!

です。

 

ありがとうございました。

 


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