ついさっきコンビニに行ったら、小学生5,6人がお店のテーブルの上に座って
DSみたいなゲームをピコピコしていました。
僕はそのテーブルの横にあるゴミ箱にゴミを捨てたくて、直ぐに
”コラ!そこはテーブルだろ!座るんじゃない!”
って強めに注意。
小学生たちはビックリしたみたいにソソクサと居なくなりました。
ん~。
僕学校の先生なので、条件反射的に注意してしまいます。
なんで、店員は注意しないんだろう?
他の客も大人たちも注意しない・・・
あなただったらどうしますか?
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目次
子供への教育方針?社会人からの教育も大切
僕は学校の先生なんですけど、親と話していてたまにこんな会話があるんです。
親「家の子、最近全然私に話をしてくれなくて・・・どうすれば良いですか?」
「先生にお任せします!」
僕「ん?」
とっても不思議な会話です。
そんな時いつも思うのは、
なんで自分の子のことを僕なんかに任せるんだろう?
なんで、親なのに子供の事をもっと知ろうとしないんだろう?
確かに大変な時期かもしれないけど・・・
良いところ沢山あるのに、ちょっと反抗されたり言うことが通じなかったりすると、なんで僕に任せるんだろう?
って。
きっと、僕のいうことは子供が聞いて、親のいうことは聞かないからなのか?
とも想像します。
自分の子供の事がとっても難しいのはきっとどの家庭でも同じ。
それって、子供からすると一番甘えられる存在が親だし、親だから見られたくない部分もあるはず。
成長して大人な部分を持ち始める年代に、子供扱いされたら、話すのも面倒くさいし・・・
でも、でもですよ!
”先生にお任せします”
って僕なら絶対に言わないです。
なんか育児放棄しているような感じがして・・・
なんか子育ての難しさや、子供との信頼関係で先生に負けちゃってるような気がして・・・
ちょっと考え方を変えると!
子供って親から言われるよりも、他の大人から言われることは素直に聞いたりもするって事も沢山あります。
これ学校でもよくあるんです。
例えば、クラス担任の僕が自分のクラスに対して注意をするのと、他のクラスの授業中に注意をするのとどっちが生徒が話を聞くかというと、他のクラスなんです。
だから、僕のクラスを成長させるには、僕自身がクラスとの信頼関係を作ることや、やっぱり担任の僕がここぞって時は一番怖くて、一番クラスの生徒を想っていて、大好き!
こんな信頼関係がある上で、時折、僕がチャイムでしっかり着席しなさいとか、授業ではしっかりと先生の話を聞こうとか、
そんな注意をした時に、
他の先生からドカ~んとチャイムや私語などで怒られた後に、
僕からその怒ってくれた先生の気持ちや愛情を自分のクラス生徒に話してあげると、しっかり話を聞いてくれて成長につながるんです。
子供たちから見た大人
子供たちって大人の事を本来よく見ています。
正に、大人を見て育ちます。
もちろん、良いことも悪いことも見ます。
親が良いことや悪いことの道徳を教え、時には叱り、社会の常識を身につけさせます。
特に大切なのが、保育園や小学校まで。
だって、まだ身体も大人より小さくて、怒られるのが怖いから、とかそんな単純な理由でも言うことを素直に聞きやすいです。
でも、高校生くらいになると、身体も大きくなり、大人達もだんだん注意しなくなります。
だって、注意したら反撃にあって怪我でもしたら厄介だし、そもそもそんな大人に見えるような高校生でも注意して教えないと・・・という優しさは持たないのが普通です。だって見た目が大人ですから。
愛を持った注意ではなくて、社会的クレームとして警察に通報するのが普通です。
だから、小学生や中学生くらいまでの子供は、
”これってやっちゃあ、いけないよね・・・”
”大人も見ていないし・・・”
”でもちょっとドキドキするよね・・・”
みたいに大人の目を気にして生活するのが普通の世の中なんです。
大人=悪い事は悪いと注意をする常識人=子供が悪さしたら叱る存在
これ、僕が子供の時の田舎の環境です。
希薄な関係になっている近所や地域
ちょっとデータを用意しました。
これ内閣府からのデータになるのですが、
1975年(僕の生まれた年です!)では、52.8%が親しく付き合っているですが、
2000年には13.9%がよく行き来している。
更に2007年には10.7%に減少しています。
数字って正直ですよね。
私達が日々感じている世の中希薄になってきてるよな~って感覚は間違っていないんですね。
しかも、こんなにも50%程度の親密な近所付き合いが今では10%程度になっている。
理由としては、
・人々の地域に対する親近感の希薄化
・近所の人々の進行を深める機会不足
・他人の関与を歓迎しない人の増加
などがトップになっていますね。
希薄になると困ること
地域の交流が希薄になると、どうなるか?
防災で困る
隣の家の住人はどんな人かも知らない・・・
やはり、火事や地震の時に助け合えない、情報交換も出来ない、知らない人を信頼できない
だから、結局は
”助け合えない”
んです。
これって、自分の命も危ないって事ですよね。
火事や地震などの震災で頼りになるのは消防署ではなく、地域の助け合いなんです。
犯罪が増える
これ、絶対にあります。
僕が小さかった頃は、近所では絶対に悪さできなかったです。
それは、何丁目の◯◯さんのところの子供か?
って僕の名前を言っただけで、親の名前が出てきて、親が恥ずかしい思いをする!
っていう、近所付き合いの深さから親同士の関係までもが影響することが、家の教育としても地域の関わりとしても根深い環境があったからです。
もちろん、それが行き過ぎるとプライベートもなくなり煩わしさも感じる事もあると思いますが・・・
でも少なくとも犯罪の抑止効果は本当にあったんです。
それを小さな小学生の頃にはお祖母ちゃんから口酸っぱく言われていました。
”外で悪さしたら、親が恥ずかしい思いをする”
僕が家に友達を呼んでもやっぱり同じく
「あ~何丁目の◯◯さんのとこの子か~」
「大きくなったね~」
みたいな感じ。
悪さ出来ないですよ~。
でも、今は近所付き合いも希薄。
どこのだれかも解らない。
それじゃあ、なかなか抑止はされないですし、ちょっと寂しいですよね。
子供が本当に困った時も近所のおばちゃんに助けも求められない・・・
やはり心配ですよね。
カミナリ親父は地域に必要!
昔はどこの誰かも解らない子供でも、悪さをしていたら、大人が
“コラ!”
って叱っている光景をよく見ました。
ドラえもんでも、パーマンでも、オバQでも、ササエさんなんかでは波平さんみたいな
“カミナリ親父”
的な近所の親父はいました。
blog.livedoor.jp より出典
そんな親父も見かけなくなりました。
今では、もしかしたら”コラ!”って注意したら、逆に親が逆ギレするんじゃあないか?!
って世の中ですよね。
僕は学校でそれに似たようなクレーム対応している先生も見ていますから。
学校の先生が生徒を注意する⇒親から抗議の電話⇒先生が困る
そんなバカバカしい事ってあります。
普通は、カミナリ親父やドラえもんの先生とかが、注意をしたら、
親は”うちの子がご迷惑をお掛けして申し訳ありません!”
ってそこの謙虚さがありました。
もちろん理不尽に有りもないことで子供が怒られたのであれば子供が可愛そうですが、
まずは、怒られた事に対して、全面的に子供を擁護するのではなく、
どこが良くなくて、どんな事で周りの人が困ったのか?
ということをキチンと教えてあげるのが親の役割なんです。
だから近所付き合いが希薄になると犯罪が増えるのです。
まとめ
地域、家庭、学校の3者がみんなで協力して子供を育てていく良さがちょっと昔の日本にはありました。
やっぱり人との関わりって大切です。
大人同士が良い世の中を作る為に近所との交流の大切さを再度考えなおしたり、そもそも子供たちに教えていくのは大人の努めであること、
学校や親だけではなく、地域の大人も子供たちに社会のルールやモラルを教えていくこともとっても必要なんです。
カミナリ親父が10人も20人もいる必要はないですけど、たまにはカミナリ親父も必要!
きっと、今日のコンビニの小学生は、僕の子供の友達だったかもしれない。
でも、その小学生達は次にまたコンビニで僕に会った時には、同じことをしないと思います。
もし、他の大人からも同じように注意をされたら、二度と同じことはしないと思います。
それが、地域の教育の第一歩ですね。
良くないと感じたら、大人が注意する。
注意されるのは小学校や中学校のうち!
しっかり注意されて育てば、その子達が大人になった時にまた注意できるようになるかもしれませんね。
ありがとうございました!
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