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ベートーベンの第九を解りやすく解説!合唱や各楽章の魅力はコレ!

      2017/08/03


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年末になるとフロ~ォイデ~ シェ~ネル ゲュェッテ~ル フンケン~~

ってどのコンサート会場でも第九!ダイク!

 

どこも第九です。

 

そんな僕も年末には沢山、オーケストラで演奏しました!

とっても素敵な大曲で、何度演奏してもやっぱり最後のクライマックスでは興奮してしまいます。

 

でもそんな第九ですが、なかなか知られていない素敵な部分があるのです!

とっても素敵でドラマティック、もちろん世界の平和を願ったベートーベン作曲の第九についてお知らせしますね!


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ベートーベンの第九番交響曲を解りやすく解説!

そんな第九を作曲した人が誰もが知ってるこの人

Beethoven

ベートーベンですね。

もちろん、この第九を作曲した晩年の当時はすでに耳が聞こえない状態でした。

 

 

そんな有名なベートーベンが作曲した第九ですが、

 

つい最近も家の近所のおじさんが、

「いや~今年もうちの合唱団では年末は第九だよ~~。」

って誇らしげに話してくれました。

 

「いいですね!やっぱり第九って感動しますよね~」

って僕。

 

そうなんです!

 

ココにこの第九の素晴らしさがあるんです。

ちょっと例えるのなら、トライアスロンに出るよ~、とか
マラソン大会に出るよ~、とか・・・

 

なんというか、感動ドラマがあるんです!!
(本番までの経緯も感動ですが、曲そのものもめちゃめちゃ感動的です)
というのも、この曲は全部演奏すると70分を超える長大な曲で1楽章、2楽章、3楽章、4楽章という形式を持った交響曲というオーケストラ曲なんですね。

 

で、”第九”として良く知られている部分の合唱(歓喜の歌)は、4楽章でやっと演奏するようになります。

 

ということは、ほとんど1時間弱くらいの間、合唱団はず~っと待っていて、4楽章になってオーケストラの1フレーズを聞いたあと、

満を持して、100名とか200名とかの合唱団が全員一気に立ち上がります!

 

アマチュアの合唱団だったら何か月も頑張って練習してきた集大成をここで、一気に演奏するんです!
それがこの映像の55’00”あたりの部分です!


youtubeより出典

ここから、4人のソリスト達の演奏を聞き、合唱団も加わり、有名な”歓喜の歌”を歌います。

で、そんな第九ですが、この4楽章はもちろん素晴らしいのですが、ここに来るまでの1~3楽章の意味があるからこその4楽章の凄味なんです!!(ちょっと興奮してきました!)

 

というのも、ベートーベンってこの曲を使って、世の中やこれまでの音楽を否定して、本来あるべき世の中の姿は、これなんだ!!

って言っているのがこの4楽章なんです。

 

では、そんな第九をもっと詳しく各楽章についてお話しますね。

 

第九の1楽章がなかなかの凄味!

まず、1楽章は始まり方が凄いのですが、調性がハッキリと判断できないようにボヤかしていることなのです。

というのも、この時代、音楽はスッキリ明快、ということが大切で、元々厳格な形式、理論などのルールの中で音楽は作られていました。

それを一番最初っから、ラとミの音(完全5度という明るくも暗くもない響き)をホルンに遠くの方から微かに聞こえるような感じで演奏させます。

 

そんな不思議な暗闇のような混沌とした雰囲気から一気に1楽章のテーマ音楽がジャジャーンと爆発します!

そのテーマのフレーズがまた雷鳴のようで、ベートーベンの叫びのような、とにかく問題提起なんですね。

それらが先ほどの映像の00’08”あたりです。
きっと当時の人たちは、

なんだ・・・

どっからなんの音が聞こえてくるんだ・・・

 

これ曲が始まったのか・・・

 

なんて聞き耳をたてて聞いていると、パワーがググ~っとたまり、突然の

 

”爆発”

ジャジャーーン!

 

とオーケストラ全員でやり切ってしまいます。

当時の聴いていた方々はきっと驚いて飛び上がったことだと思います。

とにかく”今のなんだ?”と考えさせられてしまいます。

 

またスッと引いたかと思うと冒頭の暗闇、混沌になり、また爆発(叫び)です。

で、1楽章の最後は、その爆発(叫び)の答えが解らないまま、強い問題提起だけが残り2楽章に繋がります。


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2楽章はスリルあるスピードと突然の場面転換

この第九の2楽章ってとっても速い曲なのです。

楽譜ではMolto vivace(とっても速く)って速さを示しています。

しかも、1小節を1拍で駆け抜けるような感じの爽快感もあります。

 

でも、時折バリ~ンと入るティンパニーがまた驚きです!

直線的な雰囲気、前衛的な直線的のような模様が走り、広がっていくように進んだと思うと、場面転換の2/2拍子が割り込んできて、パッと曲が美しくなります。

 

万華鏡の模様がパッと変るみたいに、いや、テレビのチャンネルがパッと変えられたみたいに・・・

それが、凄いスピード感の中で変わるので、お尻が浮きます!聴き入ります!

 

演奏する方も楽しいだけではなく、やっぱりスリル満点です。
(2楽章は18’03”あたりをご覧下さい)

 

3楽章は桃源郷のような風景

この3楽章ってメチャメチャ美しい曲です。

1楽章は叫んで爆発して混沌として・・・

2楽章はスリル満点スピード場面転換で、ティンパニーがバリ~ンって

で、3楽章はとっても美しい曲。

 

でも、途中に金管がファンファーレのような問題提起があって、直ぐにちょっとだけ暗くなるハーモニーがあるんです・・・

 

でもその後にはすぐに美しくゆったりと踊る3拍子の曲が流れます。

 

とにかく!

 

最初っから最後まで3楽章は美しいです。

 

まるで、浦島太郎が竜宮城でこれでもかっておもてなしを受けて、機嫌よくお土産までもらって帰るところまでのような。

これぞ桃源郷ですよ~。

(3楽章は30’58”あたりをご覧下さい)


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4楽章は全否定からの全人類に向けてのメッセージ!

実は、1、2楽章だけではなく、この3楽章の桃源郷のような美しい音楽までも

”違〜う!”

って否定します!

形式、ルール、作られた世の中、作られた音楽としてベートーベンは全力で否定します。

演奏会では3楽章のあまりの美しさにウトウト・・・ちょびっと寝ちゃって

 

”あ~気持ちいい”

 

なんて夢の世界にいると、シ~ンってホールが静まりかえった瞬間に!

 

ジャ=ンではなく、ギィャ~ン!って音がオーケストラから鳴ります。

 

これが、全否定している叫びのような音なんです。

 

それまでヨダレたらして寝てた僕も、

 

ビクッ

 

っと起きてしまいます。

 

その後に、1楽章、2楽章、3楽章が再度現れます(48’00”あたり)が、オーケストラのチェロやコントラバスが低ーい声(音)で、

1楽章のテーマの後には

”いや、こうじゃあなくて、もっと心地よい音楽が欲しい・・・”

 

2楽章のテーマの後には

”いや、これも違う。良くもなっていない。ただ陽気な音楽になっただけ・・・”

 

3楽章のテーマの後には

”これも甘美すぎる・・・”

 

みたいな否定があった後に、

 

お!これだ!、ついに見つけた!!

 

と始めて肯定します。

それで、オーケストラが”歓喜の歌”のテーマを演奏します。

 

そのすぐ後に、もう一回同じシーンが現れて、歌のソリスト4人と合唱団とド~ンと立ち上がって、バリトン歌手が

 

「ねえねえ、みんな~!こういう音ではないんだよ!違うんだよ~!」(O Freunde, nicht diese Töne!)

 

って、言うんです。

 

ちょっと、よくよく考えてみると、ベートーベンが力の限り構築して積み上げた1,2,3楽章の音楽って、これまでの世の中の人々が聞き惚れるような音楽なんです。その音楽を自らの手で、

”違~~う”

 

 

と否定するんです。

 

これって、物凄い壮大な構成力がないと出来ないことですよね。

積み上げた音楽が素晴らしいからこそ驚く否定です。

 

で、否定した後にはシラーさんの詩を合唱として歌い、オーケストラ、ソリスト、合唱団の演奏者全員で歌い上げます。

 

”さあ歌おう、喜びに満ちた歌を!!”

 

というバリトン歌手の掛け声から全員で、

”喜びの歌”

に繋がるということなんです。

 

 

4楽章の途中には、平和の証である子供達の可愛いマーチ(58’54”あたり)があり、それに全人類が集まり大きく行進します。

曲はクライマックスに進み・・・

 

もう大興奮というか、あまりの神々しさと大群衆の喜びと希望のパワーが圧倒的なこの場面に涙がなぜか流れてしまいます。

 

僕は、始めてプロのオーケストラを聞いたのが、高校3年生の時でしたが、この4楽章のクライマックスを聞いて涙が止まりませんでした。


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全楽章の関係が凄い!

実はこの曲の1~4楽章には関連性があるんです。

ちょっとこうやって、各楽章のフレーズを並べてみると・・・

 

1楽章

1楽章

2楽章

2楽章

3楽章

3楽章

4楽章

4楽章

 

↓マークの箇所の音がレ、ファ、ラの音で作られているんです。

4楽章を通じて、レ、ファ、ラを大切なテーマとして共通して扱っているのですが、

 

4楽章途中からの否定後の歓喜の歌のテーマでは、調性が明るい、二長調になり、

この”レ、ファ、ラ”ではなくて、

”レ、♯ファ、ラ”の調性になるんです。

 

ベートーベンの作風の特徴として一つのテーマを大切に展開させていく事があるのですが、ここでもやはりそうなっておりますよね。

 

で、新しい境地に音楽を進ませる!!

 

 

凄い芸術家ですよね。

実はこれまでの交響曲って小さな編成だったのですが、ベートーベンはこの曲で常識を覆す、合唱、声楽のソリスト、大編成のオーケストラと、とんでもなく巨大な編成で巨大な音楽も作り上げたんですね。

そんな影響をその後のワーグナーやベルリオーズもブラームスもガッチリと受けております。

やっぱり偉大な作曲家ですよね。

 

まとめ

とっても簡単に第九の魅力や内容をお伝えしてみました。

でも、本当は書ききれないくらいの深さがあるんです。

 

でも、伝えたかったことは、”喜びの歌”はとっても有名でやっぱり聞いた人、歌った人、みんなが感動できる事が凄い!

その凄さは1~3楽章から4楽章へのストーリーや音楽が素晴らしく、ライブで全楽章聞くと、何故か圧倒されて涙があふれてしまうんです!

 

全てがベートーベンの計算されつくされた構成力や選ばれた全ての音に意味を持たせているからだと僕は感じています。

 

とにかく、一回ライブで聞いてみて下さいね!

もちろん、オーケストラや合唱などで実際に演奏されるのも感動的ですよ。

 

 

絶対におすすめな一曲です。

 

ありがとうございました!


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 - 音楽, 音楽授業

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