クラシックの名曲?素敵すぎるホルン協奏曲をご紹介!

ホルンが好き!

そんな中高生、一般の方々って大勢いると思います!

僕も中学校の頃からずっとホルンを吹いてきて、プロのホルン吹きとしても活動していました。

そんな僕がおすすめのホルンのオーケストラでの名曲をご紹介しますね!

是非一度は聞いて頂きたい曲ばかりをご紹介します。


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目次

クラシックのホルン協奏曲といえばコレ

では早速いってみましょう!

やっぱり一番有名な曲でもあり、やっぱり美しい曲!

モーツァルト作曲の4曲のホルン協奏曲ですね。
この4曲のコンチェルトはモーツァルトの友達だったロイトゲープというホルン吹きの為に書かれた曲なんです。

友達への曲ということもあって、楽譜にはメッセージが沢山書かれていたようですよ!

”さあいけ!ロバくん、勇気を出して!”とか・・・

ホルン協奏曲第1番 モーツァルト作曲

これは、音楽の教科書に載っているホルン協奏曲第1番(D-dur)がその中でも一番有名だと思います。


youtubeより出典

この曲って1楽章と2楽章しかないんです。

というのも、普通コンチェルトって1楽章がallegroで2楽章はandante3楽章はvivaceなど、3楽章で作られているんですが、

実は2楽章はモーツァルトが亡くなってしまって未完成のままになっているんです。

その2楽章も弟子がスケッチを元に完成したとの説もありますね。

なので、1楽章がallegroで2楽章はrondo allegroとなっております。

 

だからこの1番のコンチェルトはモーツァルトが亡くなった年の曲なんです。

他の3曲は変ホ長調で書かれているんですが、この1番だけがニ長調で書かれてもいます。

これは、友達のロイトゲープさんが年老いてきたので、調性を低めにしたとも言われていますね。

 

でも、この1番のコンチェルトを吹いてみると、どこか寂しそうにも聞こえるんです。

 

もともと、二長調ってとっても明るい調性なんです。

それから、この曲の展開部(暗い短調になる部分)が他の3曲に比べて異常に短いんです。

 

ニ長調は変ホ長調に比べて元々明るいし、展開部も短いのに、なぜか寂しそうに聞こえる。

 

これってとっても不思議ですよね。

なんか、人生を振り返っているような・・・
とっても明るく陽気なモーツァルトであるのに、どこか陰を持っていて・・・

でも、暗い展開部はとっても短くして、自分の陰の部分は隠している。

そんな強がっているような、陽気にふるまっているような曲

 

そんな曲を友達のロイトゲープに捧げようとしている途中に、亡くなってしまう。

 

僕はそんな風に感じてしまうこのホルン協奏曲なんです。

 

皆さんも是非、そんな事を感じながら聞いて頂くと、しみじみ感慨深く聞ける名曲だと思います。

おすすめです!

ホルン協奏曲第2番 リヒャルト・シュトラウス作曲

これカッコいいですよ~。

とても技術的に難しい曲でもあるのですが、リヒャルト・シュトラウスのホルン協奏曲で有名なのは第1番の方です。

第1番の方はとっても若々しく元気な作風で、パリッとカッコ良いのですが、この第2番はやっぱり室内楽的な曲なんです。

 

第1番は大編成のオーケストラでド~ンと若々しく演奏する曲。

第2番は曲のフレーズの大きさは1番以上に長く雄大なフレーズでもあるのですが、kammer orchestra(室内オーケストラ)とも書かれているんです。

 

それって大編成のオーケストラ用の協奏曲ではなくて、少し小さめのオーケストラとホルンの為って意味なんですね。

やはり、とても雄大な曲ではあるんですが、繊細で転調も激しくて、心や感情の揺れ動きがとても表現してある曲でもあるんです。

 

第1番の協奏曲は18歳の頃の作品、この第2番はそれから60年後の78歳の頃の作品なんです。

実はリヒャルト・シュトラウスのお父さんはホルン奏者(フランツ・シュトラウス)としても有名で、作曲家としてもホルンの為の曲も数多くの名曲を残している人なんです。

そんな、ホルンがとても身近で特別な楽器であったであろう人が60年もの時間を経て書き上げた曲がこの第2番のホルン協奏曲なんです。

 

リヒャルト・シュトラウスといえば?

”交響詩”

という映像や風景、感情や物語を音楽で表現したオーケストラ曲のジャンルで数々の名曲を残しているのですが、

その和音の使い方やオーケストレーションの分厚さなど、とても前衛的な部分もあり、人の感情の複雑な情景を見事に音楽で表現する大作曲家なんです。

 

そんなシュトラウスが78歳という円熟期に書いたというホルン協奏曲なんですね。

 

なので、

とっても複雑!

とっても難しい!

 

でも!

とっても繊細でダイナミックで、しかもホルンらしさに溢れている!

18歳の頃の第1番の協奏曲と聞き比べてみると更に面白いですよ!

 

では、先ほどと同じく、天才ホルン奏者のバボラークさんの演奏です!


youtubeより出典

まとめ

今回ご紹介した2曲は、いずれも大作曲家の晩年の作品でした。

晩年ならではの円熟もありますが、何か人生のまとめとしてのメッセージを感じるような曲とも考えられます。

作曲家ってた~くさんいますよね。

でも、その人生を物語っている事って音楽を勉強していくと必ず気が付くんです。

戦争や革命など政治的な背景があったり・・・

 

作曲家ってそんなメッセージを曲の中に沢山盛り込む事もあります。

だから、曲を演奏していると、

”これってなんだろう?”

”何か意味があるなぁ~”

とか、な~んとなく気が付くことがあるんです。

 

それで、ちょっと作品が作られた年代を調べたりすると、その作曲家の人生とバチっと合ったりすることもあるんです。

面白いですよね。

 

その他にも、グリエール作曲のホルン協奏曲なども、とってもロシア的な響きがある壮大な名曲もありますよ!

また次回、沢山ご紹介しますね。

 

ありがとうございました!

 

 


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